清水霊園 イスラーム墓地
イスラームについて
- イスラーム
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世界3大宗教の一つであるイスラームは同胞ムスリムが10億人を超え、現在も増え続けている。日本で用いられている「イスラム教、マホメット、コーラン」は誤りであり「イスラーム、ムハンマド、クルアーン」が正しい呼び方である。
イスラームには「帰依する」という意味があり、唯一絶対なる神、アッラーヘの服従が絶対である。その教えは生活のあらゆる基準になる。信者である同胞ムスリムは、クルアーンの教義を厳格に守って生活する。教義には人間の行いや善悪の基準が明快に書かれている。
- 唯一絶対なる神
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この世にあるあらゆる物の創造と消滅は唯一絶対なる神、アッラーの意志である。我々人間が地上に誕生して生活を送り、年をとって死んでいくこともアッラーの意志による。
告げよ『これぞ、アッラー、唯一なる神、もろ人の依りまつるアッラーぞ。子もなく親もなく、ならぶ者なき御神ぞ。』(クルアーン第112章)
アッラーとはすなわち、唯一にして根本の原理そのものである。そのため、イスラム教では偶像を一切信じない。そのため、仏教の仏像やキリスト教の十字架のようなものはない。イスラームではアッラーそのものを心の中に焼きつける。
- 預言者
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ムハンマドは最大にして最後の預言者である。預言者とは、アッラーが自らの言葉を伝えるために選んだ人間である。
ムハンマドがキリスト教のイエスなどと根本的に違うのは、あくまで人間であるということだ。ムハンマドは現世に生きる人間として生きた。そしてイスラームという奇跡をこの世の中に広める社会革命を起こした。その意味で、ムハンマドの生涯は理想化され、現在でも模範とされるべきものである。
- 神の啓典
- 後に第二代の正統カリフとなるウマルは剛の者であった。彼はイスラームを毛嫌いしており、ムハンマドの殺害も企てた。しかし、妹がムスリムになっていたことを知って問いただした。
妹はクルアーンを詠みあげた。
「玉座にどっかと腰おろし給うお情けぶかい御神。天にあるもの、地にあるもの、その間なるもの、地下なるもの、一切を統べ給うお方…(20章・4〜5節)」。
ウマルは感嘆して言った。「何と美しく尊い響きであるか」。
彼はすぐにムスリムになることを宣言した。
砂漠に生きる者は論理より感性を重視する。クルアーンの響きが心に直接訴えかけたのである。礼拝時に朗々と誦まれるクルアーンの響きは、まさに神の声であり、快い響きで心の中に染み入ってくる。
神に帰依することはクルアーンに従うことでもある。イスラムの聖典クルアーンは同胞ムスリムの思考や行動のすべてを規定してくれるのである。
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